ミノルタン minoltan
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■ LOOKという謎のカメラ

ミノルタ以外にロッコールレンズのついたレンジファインダーがあると、NIFTYミノルタ部屋で聞いた(読んだ)。
ふと別のネット知人とお茶してて「LOOKって知ってる?」「知り合いのバーでインテリアになってるよ」「ふーん、もし今度借りれたら見せてね」とそのときはそれで終わった。
その帰り道だったか、カメラ屋で「LOOKってなんじゃ?」と聞いたらどうやら戦後に出たカメラで一台10-20万円くらいもするんだそう・・・っておいおい(汗)
で、一ヶ月くらいして見せていただくことになりましたが、この知人もたまたま修理が好きでバーのマスターに頼まれて距離計を動くようにしただけで、LOOKのことは全くご存知でなかったそう。うーん・・・。

話が前後しますが、元のNIFTYの方によると「製造元は綾部の日東精工(戦前はグンゼの傘下で、戦後はミノルタの下請けとして部品を製造していたらしい)、LOOKに関しては大阪市内のルックカメラコーポレーションという会社(後のFC製作所)の企画販売商品だったようです。交換レンズも、実際標準レンズの2種類だけだったようで、ロッコールの他ルナー50mmF3.5付というのもあるようなのです。ロッコールの方は製造時期(昭和24年)を考えると、スーパー・A・用のレンズと一緒のような感じです。1000台くらいしか作られなかったかも。」とだいたい素性を教えていただきました。

しかし、その先がよくわからない。なぜゆえロッコールがここにだけ供給されたのか?ブツ見て余計わからなくなった。シャッター釦など部分的にはミノルタ35の面影もありながら何故にレンズシャッターなのか?ここはなんだ?そこはどうすんだ?下の画像説明で謎な部分を書いておきます。

ボロいデジカメで暗い喫茶店で撮影したので写りが悲惨、モノクロにしたらよけいヘンテコ。
そんな程度でたいへん恐縮ですが、もしLOOKについてご存知の方がいらっしゃったら、お手数ですがご連絡(メール)いただけるととてもうれしいです。

2001年8月31日 にしきん  その後の追加情報は下記にあります

アーガスっぽい距離計ギア、ミノルタ35っぽい丸眼、画像が不鮮明で申し訳ないのですがレンズには「ROKKOR 1:3.5 f=45mm No.125*」と確かに刻印されています。絞り枚数は9枚、3枚レンズシャッターはけっこう静かでコチッて音がしてました。
正面左には銘板、その上には皮の切り欠きがありますが、これは皮が切れているのではなく、下地のなにか金属部分が露出しています。なんじゃろか・・・しかし謎というほどでもなく。
軍艦部。LOOKのロゴがなかなかカッコいい!
形はバルナックっぽい、パーツはミノルタ35っぽい梨地巻上ノブ、シューにはダイレクト接点・・・マジ?
そこまではまだ良いのですが、巻上ノブ、巻戻ノブに刻印された矢印を見てください。そう、普通と逆です!これが謎その1。巻上ノブは確かにそっちへ回すとシャッターがチャージされ、逆回転はもちろん不可能です。巻戻ノブなんてこの方向に回したらどんどんパトローネから出てまうやん。
シャッター釦後部の小穴もよくわからないのですが巻戻し釦でもない単なる小穴、中がちょっぴり見えますがシャッターチャージを示すものでもないのでよくわかんらけどここも流しときます。
この画像では、距離計ギアの感じも少しわかっていただけるかと思います。レゴブロックのギアみたいでかわいいや。距離計窓がちょっとデザインされてたりしてなかなか凝ってますなぁ。
レンズ筐体に見える距離環みたいなのは、これ全体が絞り環です。なんと幅広い・・・。
シャッターダイアルはB、1、2、5、10、25、50、100、150。しかも一方向にしか回転しません。
その下に見えるのが、距離計ノブ。約150度くらい動きます。あ、最短距離見るの忘れてました。
これが謎その2。どないしてフィルムを巻戻すねん?バルナック調で底カバーを外してフィルムを装填すると思われますが、謎その1で説明した通り、逆転して巻上げられます。パーフォレーションは順巻きですから、ここで見えるように普通に巻き上がってくれません。そしてそのパーフォレーションをフリーにする方法がわかりません。
それと伸びたように見えるのは、フィルムカッター?普段は仕舞いこんであって、引っ張ると出てきますが、その根元は刃のようになっています。
もしかしたらパトローネも貴重だった時代でフィルムマガジンを装填し、使った分だけフィルムを現像に出したのかも。
裏側です。
左上に見える丸い穴部分がファインダー、右が距離計になります。ま、これは普通。
謎その3はその下の丸穴。コインで開くものでレンズシャッターが少し覗けますが、指一本くらいのものなのでとても中の機械類をいじるものではないと思われます。ではなんだ?もしかしたらレンズ距離調整用の穴で、フィルム圧板あたりにガラス板でも挿入し距離計調整を行ったのかもしれませんが、それにしてはものすごくたいそうな穴です。

 
◆ その後の追加情報

【2001年 9月 1日】 日東精工株式会社の会社沿革ページには確かに「カメラ製造開始」という項目があります。古〜い話で嫌がられるかもしれませんがメールにて問合せしてみました。

【2001年 9月 2日】 距離表示は「1、1.25、1.5、2、3、5、∞」のようです。たぶんm表記と思われます。
アクセサリーシューの接点はダイレクト接点機能があるようです。ただしサイズがやや小さいようで、どのフラッシュもはまらなかったそうです。

【2001年 9月10日】 日東精工株式会社の担当者様から、郵送で丁寧な案内をいただきました。
それによると、LOOKは大阪・FC製作所の茶谷氏が設計したものを、綾部市の日東精工に持込み1949年に生産開始されました。
量産がなかなか進まず生産台数は2000台弱、少数生産で終わったのは茶谷氏が卸を通じず直販方式を取り入れ認知度が低かったこともあったと、カメラレビュー誌vol.16でご本人が振り返っておられます。
気になるロッコール45/3.5は京都光学という会社に発注/製造されたそうですが、なぜミノルタブランドのロッコールなのかわかりません
そして気になるマウントは、なんと25mm径の専用スクリューマウントで当然レンズ交換を前提にしていました。ただし45/3.5以外が製造された記録はないそうです。
フィルムカッターはやはり途中切断用のもので、これは日本初のダブルパトローネ方式なのだそうです。つまり巻戻しノブは「飾り」だったんですね。
裏側にある穴は接写時にピント検出するためのもので専用ルーペもあったそうでカメラレビュー誌には当時の広告が掲載されています。
1950年には日東精工株式会社が独自に作ったLOOKの廉価版・エレガが発売されましたが、品質が悪かったことや、当時日東精工の資金繰りが苦しくミノルタに援助を申出たところ、下請けメーカーが独自カメラを生産しているのはといかんだろうということで独自カメラ生産は終了した模様です。
その後日東精工株式会社は、1983年までミノルタのカメラやパーツを供給し、取引先も多彩に増え、今ではマレーシアにも工場進出しているそうです

日東精工株式会社ご担当者様、情報をいただいた皆さま、ありがとうございました。
あとはロッコール装着の謎だけ.....。

2001. 8.31 作成 2001.9.10 更新 にしきん(C)


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