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■ シーガルDF-200
中国でミノルタSRマウントのカメラを作り始めたのは相当昔のようで、1970年代にはすでにDF-1という機種が存在していたらしい。それもミノルタのSRカメラを勝手に分解・分析してソックリなコピー機を仕上げており、当時持ち込まれたカメラを見た故田嶋一雄氏に「こんな技術があったとは驚きだ」と言わしめたそうだ。1970年代後半から貿易摩擦や国内賃金の増大、円高に対応すべく各メーカーが海外に生産拠点を求める中、ミノルタはマレーシアと中国に海外生産拠点を設けた。マレーシアでは1982年には一眼レフ(X-700)用のシャッター製造ラインが完成し、中国では1987年に「上海カメラ総工場」に技術供与を行い、その一眼レフ(X-700)の組立てを開始している。 その頃国内工場はすでにα-7000の生産に追いまくられており、X-700を始めその後も海外では需要のあったMFの新型機種(X-300シリーズ)の生産は最初から中国で行われており、現在販売中のX-370sも上海カメラ総工場製である。 「SEAGULL」は上海カメラ総工場のカメラブランドのこと。 中国・上海の国営企業でのカメラ生産は1958年頃から開始され、ライカコピー機や二眼レフなどからスタート。その頃から上海周辺でも精密部品やレンズの工場が次々と立ち上がり、それらは次々と統合され、現在の上海カメラ総工場(Shanghai Photographic Equipment Works)となった。 ミノルタはその過程で技術協力を行いつつ、自社製品の海外生産拠点として活用し、まずはコンパクトカメラの現地組み立てを行ったりX-700のシャッターユニットなどの供給を受けていた。その後、1984年に35mm一眼レフの第一弾が輸出専用オリジナルモデルとして開発・生産されたのがX-300である。 上海カメラ総工場ではX-300を元に、独自の製品を作り上げ、現在では中国での国民的カメラを製造する一大企業に成長したのである。 資料がないので推測であるが、現在も上海カメラ総工場とミノルタの関係はかなり深く、生産委託をしたカメラを独自の検査基準でミノルタブランドにしているものと思われる。じゃあ、逆にシーガル独自のカメラをミノルタの検査基準でOEM供給してもらったらもっとバリエーションが増えるじゃないかと思うのだが...。 現在、日本国内でシーガル製品を購入するには、東京荻窪の「カメラのプリズム」かネット上の日本サイバーモールがある。 さて実はシーガル製品には、X-370sとほぼ同一機能を持つ電子式カメラからそれ以上のスペックを持つカメラ、またメーターも持たないフルマニュアル機までいろいろな機種がある。 にしきんが購入したのは、メーター内蔵、最高速1/2000秒メカシャッター搭載のDF-200。 まずは外観から。 ペンタ部の傾斜や全体のフォルムはX-3桁にそっくり、外装、巻上げ&巻戻しレバー、マウント取付けネジ位置(4ヶ所)まで完全に同じ型でおこしているようだ。 ただ外装の厚みが違うのか、それとも素材のままで塗装していないためか爪でたたいた音はペチペチと軽め。 ボディ右側は少し丸く出っ張っていてグリップになっている。裏蓋の右側も大きく張り出していてダブルグリップ状態。裏蓋交換用のピンはついていない。なおこの裏蓋はX-370系と全く同じモノである。シャッターボタンはシャッターダイアル中央部にあるが、ミノルタXシリーズのとは全く違う。シャッターダイアルの数字は丸いステッカーで(笑)使っているうちにはげてしまう心配がある。しかも少々建付けが悪いのかクリック感もよくなく、回転しようとしても勢い余って狙った速度を超えてしまう場合が。 シャッターダイアルの下には露出計のON/OFFスイッチ。これをONにして軽くシャッターダイアルを押すとファインダー枠外の右側に+●−の3段階のLEDが縦位置表示をする。しかも10秒間ほどホールドもしてくれるので露出合わせも簡単、この点はミノルタを超えているとも言えよう(苦笑)なお使用電池はSR-44かLR-44を2個、底の電池室にいれるというオーソドックスなタイプ。 レンズも外観はNewMDレンズの血を思いっきり引いている。滑り止めゴムはNewMDと同じピラミッド型、刻印のフォントも一緒。クリップ留めフード用の溝もあってこりゃ便利。絞り環には必要もないのにMD爪まで、NewMD用ロックピンの溝まで...ロックピンがないのにぃ(苦笑) 後玉は接着剤で貼り付けてあるのか?少しはみ出てレンズが汚れている。 試写結果は・・・・・標準としてついてきたSEAGUL-610と刻印のある50mmF1.8はすごい!何がすごいって?ちゃんと写る。 明るい被写体だとちょっとハロが出やすいが、メリハリのよい明瞭な色が出ている、悪く言うとコントラスト強すぎ。あまりにしきん好みではありません。 絞りやピント環のクリック感がいかにも頼りなげで嫌だ(笑) 露出計は平均測光、かといってXDのともX-7のとも違うパターンのようで全体的に平均測光のように感じる。 あっちこっち振り回してみても半絞り〜1絞りしか違いませんから露出計はまぁ正確なんだろう。ただしファインダーからの逆進入光を感じやすいらしいので眼鏡使用者の方はアイカップは必需品。ちなみにサイズも同じなのでアングルファインダーも装着可。 でもって底板を外してみたところ・・・ サイズを測ってみると三脚穴や電池BOX、さらにはマウント位置までEX-3及びX-3桁系と少しずれて巻戻しレバー側に寄っている。見た目は近いが全く同じ物ではないようだ。骨格は別物でガワだけ似たものを使用しているらしい。とうぜん、もひとつ期待していたデータバック用配線も、ワインダー連結ピンすら存在していない。おや?「98」ってハンコが押してあるぞ。 もしや1998年製...どうりでレンズ絞り羽に油が浮いているわけだ(汗) 巻上げ機構は、X-7と酷似しているTEXER EX-3に近いですがもう少し簡単に見える。機械式と電子式、縦走りと横走り、メタルと布幕というシャッターの違いにもよるのか。このあたり分解修理マニアではないのでよくわからないけれど。 SRの血が入っているかも...という淡い期待はもろくも崩れさった。ミノルタには存在しない機械式縦走りメタルシャッターはどこ製なんだろうか? 結論、「写れば正義」「我がSRマウントは永久に不滅です」 2001.04.27 にしきん(C)
DF-200の取説にある主性能表を翻訳してみました。
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